内向型人間の時代

2015.10.16

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「内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力」/スーザン・ケイン著

全米でミリオンセラーになった本を一気に読みました。

彼女のメッセージは、初対面の人と、或いは集団が苦手な人に大きな自信を持たせてくれるはずです。
私達が刷りまれている、ネガティブは悪で幸せはポジティブな人のためにあるという常識を爽快に解放してくれています。

 
この本を読む少し前、友人からこんな話を聞いていたのです。

世の中のすべての価値観が、ボジティブシンキングになっているけれど本当にそうなんだろうか?

だって、ひとりひとりの価値観を認め合おうと言っているそばから、前向きに誰とでもコミニュケーションの取れる生き方が正しいとされてしまう。

それって、いつも外交的に明るく元気にと強要されていることでしょ?

 

そんなふうに話す彼は、確かに人とは群れないし、絶対に集合写真でビースなんてしない人。
多分、学校の評価なら「協調性に欠ける」と言う、教師からのコメントが記録されるようなタイプです。

 

実はかく言う私も子供の頃から自慢じゃないが一人が好き。

ショッピングもひとりだし、唯一のオフの日は、ひとりでお気に入りのカフェで本を読んだり、美術館に行くのが好き。だから合コンなんてまったく経験がありません。

 

随分若い頃、一度だけダンスパーティーなるものに誘われて行った時も、つまらなくなって早々に会場を出て、夜の銀座の「トリコロール」で珈琲とアップルパイを食べ、ホット一息ついたことがありました。
以来、誘われることもなくなりましたが。(苦笑)

 

だから、今の仕事をしていても、私にとっては余り意味のないお付き合いだけのパーティーは参加しません。

笑顔を振り撒いて、そこにいるのにクタクタになるからです。

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そんな人間が、何故政治家の秘書を出来たのか?

答えは簡単です。

社交的ではなかったから。

誰とでもやたら喋っていたら、その秘書は信頼を失いますからね。

 

彼の話に戻ります。

彼って決してコミュニケーションが出来ないわけではなくて、むしろ人の話をじっくり聴く人なんです。

ただ、口数が多くないし、無駄なお喋りや世間話をしないだけのこと。

 

そう言えば、私が政治に関わっていた頃、特に選挙で信頼して内容を話せたのは、皆、外交的なタイプではありませんでした。

どの様な人達かというと、目的意識をもって発言し行動するタイプ。

 

だってそうでなければ、紙一重で選挙の行方が一変してしまうからです。

そして、やたら外交的に振る舞う社交家の運動員や活動家には慎重に対応していました。

 

私は自分の小さな体験を彼に伝え、彼のその信頼のおける能力を評価したのです。

その数日後でした。彼から、この本の存在を知らされたのは。

とても偶然とは思えず、直ぐにネットで取り寄せました。

 
私はこの本で、いつ頃から現在のような考え方、言わば外見重視の思想が浮上してきたのか、そして、それで全てがハッピーなのかと言うことをあらためて考えさせられました。特にビジネスにおいてはポジティブシンキングが全てのような風潮があるけれど、まずは自分自身を客観的に把握しましょう、という提案は素晴らしい。

 

そして、ものごとには必ず根拠があり、人間の考え方も社会やその動きの中で形成されるものであることを気づかされます。
もしもあなたがポジティブシンキング症候群に悩まされているとしたら、是非ご一読する価値はあると思います。

 

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