粋なはからい

花冷えを飛び越えて、冬が舞い戻ったようだった先日の寒さ。

寒空にそれでも桜は誇らしくその姿を見せ付けている朝、とても珍しいお土産を頂きました。

 

“ほうじ茶”です。

サプライズ、でした!

何故って、ほうじ茶を選ぶのってお煎茶を選ぶよりも難しく、選ぶ人のセンスが諸に出てしまうお品だから。

 

お茶を分かっていないとなかなか勇気が要ります。

「ほうじ茶は好みがあるので・・・」と控えめに差し出されたとき、それを選んで下さった彼女の粋なはからいが何とも嬉しく、その場で思わず包みを解いてしまいました。

 

缶を開けると、何とも仄かな甘い香りがフワッと立ちました。

一番摘みの茎だけを浅く炒り上げたものです。

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昭和34年の植樹祭で昭和天皇が起こしになられた折に献上されたほうじ茶。

実はうさぎ屋のどら焼きには、決まってほうじ茶が出来たことを思い出しました。

亡くなった母が一番好きだったお茶がほうじ茶でした。

羊羹にはお煎茶なのに、どら焼きにはほうじ茶というルールがあったようです。

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書かれた通りに熱湯を注いで25秒そのままして、静かにお湯飲みに。(忠実の従いました)

姿の良く切り揃えられた端正な茎は、まるで”ちゃんとお飲み下さいね”と言っているような・・・。

ちょうど母の命日の午後、桜の散り行く窓辺でほうじ茶を頂いています。

 

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コメント

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  • コメント (1)

  1. ほうじ茶、のどが渇いた時にはこれが一番。かおりが好きです。

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